パンジーの寒さ対策
パンジーは耐寒性のある花として知られ、冬の彩りとして人気があります。しかし、あまりに寒くなりすぎると傷んだり枯れたりしてしまうので、冬の間は適切な保護が必要です。
パンジーが枯れてしまう気温
パンジーの健康状態には、土の温度と気温の両方が影響します。気温が-4℃を下回ると数時間でも休眠状態になり、-6℃を下回ると枯れてしまいます。凍った土や冬の乾燥した風も、枯れる原因になります。
パンジーを寒さから守る方法
- 適切な場所を選ぶ: 1日に最低6時間は日が当たり、冷たい風から守られた場所にパンジーを植えます。
- 土壌改良をする: パンジーは水はけが良く、pHが6.0~6.5の土壌を好みます。堆肥やピートモスなどの有機物を加えて、水はけと肥沃度を向上させます。
- マルチング: わらや落ち葉などの厚い層のマルチングは、土壌の水分を保持し、根を低温から守ります。
- 定期的に水やりをする: パンジーは土が常に湿っている必要があります。特に乾燥した時期には、定期的に水やりをしてください。
- 施肥をする: パンジーには、2~4週間ごとにバランスの取れた肥料を与えます。
冬の間のパンジーの管理方法
- 霜から守る: 霜が予想される場合は、寒冷紗や毛布でパンジーを覆います。
- 定期的に水やりをする: 土の水分を定期的に確認し、土が乾いていたら水やりをします。
- 施肥をする: 鉢植えのパンジーには2週間に1回、花壇のパンジーには月に1回、汎用肥料を与えます。
- 花がら摘みをする: 咲き終わった花を摘み取って、新しい花の成長を促します。
パンジーは凍った後でも復活する?
温暖な気候で育てられているパンジーは、時々凍っても生き残り、雪に覆われていても復活する可能性があります。しかし、寒い気候で育てられているパンジーは、長時間凍結すると傷んだり枯れたりする可能性があります。
もしパンジーが凍ってしまった場合は、まだ諦めないでください。気温が少し上がり、十分な日光が当たると、新しい芽が出て回復する可能性があります。
凍った後のパンジーの復活方法
- 傷んだ葉や花を取り除く: ぐちゃぐちゃになったり黒くなったりした花や葉を取り除きます。
- たっぷり水やりをする: 土を湿らせた状態にします。
- 軽く剪定する: 霜の危険が過ぎ、新しい芽が出始めたら、残りの傷んだ葉を剪定します。
- 施肥をする: パンジーには、寒さによるストレスから回復するために、リンを多く含む肥料を与えます。
寒い気候でのパンジーの育て方のヒント
- 耐寒性のある品種を選ぶ: パンジーの中には耐寒性の強い品種があります。「冬パンジー」や「氷のパンジー」として表示されている品種を探します。
- 室内で育てる: 地域の最終的な霜の日の6~8週間前に、室内でパンジーを育て始めます。これにより、パンジーは先手を打って、屋外に移植される前に強い根を張ることができます。
- 徐々に屋外に慣らす: パンジーを移植する1~2週間前に、徐々に屋外に出して慣らします。これにより、気温の低下に適応することができます。
- 深く植える: パンジーを移植するときは、株の基部が土の表面より少し下になるように深く植えます。これにより、根が低温から守られます。
- 風から守る: パンジーは、冷たい乾燥した風から守るために、建物や庭木の根元など、風当たりの少ない場所に植えます。
これらのヒントに従うことで、パンジーを冬の間生き残らせ、季節を通して美しい花を楽しむことができます。