ブラックヒルズ・スプルースの育て方と手入れ
概要
ブラックヒルズ・スプルース(トウヒ属グラウカ亜種デンサータ)は、密生した狭い樹形と芳香のある青緑色の葉が特徴の、ホワイトスプルースの栽培品種です。サウスダコタ州のブラックヒルズが原産で、酸性の土壌を持つ寒冷で乾燥した気候でよく育ちます。
植栽と手入れ
場所選び
- 日当たりがよい場所か、半日陰を選びましょう。
- 水はけが良く、わずかに酸性土壌であることを確認してください。
- 湿度が高く、湿った状態の都市部や沿岸地域は避けてください。
植え付け
- 根鉢の2倍の幅と深さになる穴を掘ります。
- 土壌を有機堆肥で改良します。
- 木を穴に入れ、改良した土で埋め戻します。
- 植え付け後、たっぷり水をやります。
水やり
- 植え付け後の最初の2年間は、特に雨が降らない時期に毎週水をやります。
- 定着したら、ブラックヒルズ・スプルースは耐乾燥性があり、最低限の水やりしか必要ありません。
肥料
- 定期的な施肥は必要ありません。
- 移植時に植え付け穴に有機堆肥を施します。
- 養分不足が疑われる場合は、土壌を検査し、必要に応じて改良します。
剪定
- 枯れた枝や折れた枝はいつでも剪定します。
- 垂れ下がった下枝を取り除いて樹冠を持ち上げます。
- 大きさや形を整えるために、晩冬または早春に剪定することができます(任意)。
増殖
挿し木
- 晩夏または初秋に健康な新梢から6~8インチの挿し木を取ります。
- 挿し木の根元を斜めに切り、下部から葉を取り除きます。
- 斜めに切った端を発根促進剤に浸し、湿った土に直接植えます。
種
- 秋に落ちた球果から種を採取し、完全に乾燥させます。
- 種をポリ袋に入れ、3週間冷蔵庫で保管します。
- 種を取り出し、24時間水に浸します。
- 発芽能力のある種を肥沃な土に植え、軽く覆い、湿った状態に保ちます。
- 通常、発芽は3週間以内に行われます。
害虫と病気
- 一般的な害虫としては、ダニ、アブラムシ、マメコガネなどがいます。
- マメコガネは手作業で取り除き、バシラス・チューリンゲンシスを散布します。
- サビ病が発生することがありますが、大きな問題になることはほとんどありません。
一般的な問題
- ブラックヒルズ・スプルースは乾燥した、水はけの良い環境を好みます。
- 湿度が高く、土壌が湿った場所への植え付けは避けてください。
- 葉が黄変して落ちるのは、サビ病の兆候です。
よくある質問
Q:ブラックヒルズ・スプルースはクロトヒの木と同じですか? A:いいえ、これらは異なる種です。ブラックヒルズ・スプルースはより乾燥した土壌を好み、青緑色の葉を持っている一方、クロトヒはより湿った土壌を好み、ほとんど黒い球果を持っています。
Q:ブラックヒルズ・スプルースはどれくらいの大きさに成長しますか? A:ブラックヒルズ・スプルースは通常、高さ50~70フィート、幅15~25フィートまで成長します。
Q:ブラックヒルズ・スプルースは良い木ですか? A:はい、ブラックヒルズ・スプルースは、コンパクトな生育、手入れの容易さ、害虫や病気への耐性から、好ましい景観樹とされています。